2023年3月

谷口 正次 先生 「熟練外科医から若手外科医へ」

 

2023年3月24日宮崎県外科医会理事会報告

宮崎県外科医会会長 白尾一定

2023324Webにて宮崎県外科医会理事会が開催され13名の参加でした。まずは、317日冬期講演会にて、Webにて参加出来ない不具合があり、期間限定にてWeb上で限定公開を行い、会員に掲載URLをメール等で案内することになりました。発表・講演者の承諾が必要です。後日案内いたしますので、宜しくお願いします。令和4年度事業報告、令和4年度決算(案)について報告しました。次期社保審査委員の推薦については、全現委員の推薦を行いました。議事として、3名の役員の交代がありました。令和5年度事業計画、予算について承諾して頂きました。新型コロナ感染症が5類となった後の対応として、どのような問題があるのかをお聞きしました。外来では、診察室を別にして院内で診察する。入院は個室管理で対応する。PPIはサージカルマスク・ゴーグルとガウンで簡素化する意見や従来通りの感染管理を行うなど様々でした。これから宮崎県での指針や各保健所との検討会が開催されると思われます。日常診療が円滑に出来るような対応が望まれます。

次回の理事会は421日です。コロナ下で懇談会を開催出来ていませんでしたので、理事・評議員会後に懇談会を開催することになりました。後日案内させて頂きます。今後とも宜しくお願いします。

 

宮崎県外科医会冬期講演会報告

2023317日 宮崎県外科医会会長 白尾一定

2023317日(金曜日)宮崎県外科医会冬期講演会が現地とWebにて開催されました。現地参加が30名で、Web12名参加されました。WebZoomでの案内でしたが、参加出来ない先生方には、大変ご迷惑をおかけしました。原因として、業者がテストで立ち上げたZoomをそのまま本番として使用していたことでした。今後は起こらないようにお願いしました。今回の講演会は、多くの先生に現地に参加して頂き、久しぶりに、マスク無しでの発表で新鮮に感じました。社保指導は、むつみ苑の下薗孝司先生で、内容として、詳記は手術記録をそのまま記載するのでは無く、要点を簡潔に記載する。CRP測定は感染症病名が必要、外来での軟膏の適応病名を確認する。疑い病名での治療は認められない。古い病名のチェックが必要。PPIの使用期間の確認等を説明して頂きました。一般演題は10演題で、幅広い領域で稀な疾患の発表もあり、活発な議論が行われました。座長の先生方有難う御座いました。「熟練外科医から若手外科医へ」は、古賀総合病院外科顧問の谷口正次先生にご講演頂きました。外科医として43年間を振り返って、キャリアプランニングとして理念とビジョンをしっかりと意識すること。「目の前の患者さんに最善の治療を提供することを最優先する」。卒後年数毎に短期目標と中期目標を決めて、専門医や技術認定医、指導医等を取得していく。手術で治る患者はきちんと手術で治す。長期的なQOLを大切にする。ミクロ(顕微鏡)をイメージした手術計画、ミクロからマクロ、マクロから画像診断へ繋げる。腹腔鏡手術は、合併症を起こさない準備が必要、安全>根治性>無輸血>低侵襲、10年後に批判されない手術が必要、標準化の先の個別化治療を目標にする。など若手外科医への多くの提言を頂きました。これからも宮崎の外科発展の為にご尽力をお願いします。宮崎県外科医会HPに内容を記載しますのでご覧下さい。次回の会員発表は夏期講演会です。今後とも宜しくお願いします。