2020年7月4日宮崎県外科医会理事会報告
宮崎県外科医会会長 白尾一定
7月4日宮崎県外科医会理事会が宮崎県医師会館にて開催された。新型コロナの関係で、総会は書面決議を行い、賛成103、反対0で承認された。2期目の新理事として、県立宮崎病院大友直樹先生、県立延岡病院土居浩一先生、県立日南病院市成秀樹先生、黒木病院塩月裕範先生、新監事として、元村祐三先生、峯一彦先生に就任して頂きました。副会長は、宮本耕次先生、百瀬文教先生です。日本臨床外科学会への座長推薦、県各種委員会への推薦、宮崎県外科医会ホームページの更新状況、2020年11月29日に開催される第120回九州医師会医学会第3分科会外科医会の案内を行った。8月7日の夏期講演会は、一般演題が10演題で、卒後5年目以内の若手奨励賞対象者は8名であった。当日参加の理事、顧問にて投票し受賞者を決定します。新型コロナ感染症に関しては、6月5日に開催された第3回宮崎県新型コロナウイルス感染症対策協議会資料から、5月25日現在で、新型コロナウイルス感染症入院病床が県内で204床確保、PCR検査数が拡大整備中であることなどを説明しました。新型コロナ感染対策として外科医ができることを最大限に発揮して、院内感染防止に努めることが大切です。日本外科学会より「新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術に関する提言」が2020年4月1日付で発表されています。術前検査としてのPCR検査は、検査体制や擬陽性の問題から当面困難であり、抗体検査については、「新型コロナ感染症を疑う症状発症後2日目から9日目以内の者については、抗原検出キットで陰性となった場合には追加の検査を必要としない」という厚生労働省通知が6月16日に出ています。新型コロナ感染症の疑いがありPCR検査結果を待てない緊急手術が必要な患者には、抗原検査が有用となります。保険適応になりますので、各医療圏にて確認して下さい。外科医は、日ごろからガウンテクニックや手術の清潔操作、術後感染管理など感染管理に精通しています。PPEの着脱や医療従事者への指導等、感染症対策へ寄与できますので、各医療機関で出来ることから貢献していきましょう。まずは、院内感染を起こさないことが第一です。今後とも宜しくお願いします。