2022年9月9日宮崎県外科医会秋期講演会報告

宮崎県外科医会会長 白尾一定

2022年99日に完全Webにて宮崎県外科医会秋期講演会が開催されました。参加者は31名でした。講師は宮崎大学医学部外科学講座心臓血管外科学分野教授の古川貢之先生で「心臓血管外科の現状と今後の取り組みについて」のご講演でした。心臓血管外科の現状と取り組むべき課題、宮崎大学ハートチームの活動、弁置換治療への新たな取り組み、将来の宮崎県の外科医療を考える内容で、ハートチームでのTAVI手術、新型コロナ下の急性大動脈解離手術、小切開弁膜症手術のビデオを供覧されました。特に「将来の外科医を考える」では、どうすれば選んでもらえる外科教室になれるか~最強の外科チームになれるか~①共通の目的として、For the patient 医師としても一人の人としても誇りある人生を送る、②心理的に安全な場所として、自分の居場所はここだ、期待されている、安心と感じながら業務出来る環境、③弱さの共有として、リーダーは全てをコントロールする必要は無く、万能である必要もない、メンバーへ期待を伝える中で意見しやすく協力しやすい環境が生まれ、パフォーマンスが飛躍的に向上することを紹介され、実際に、第1回手術手技研究会や学生への手術手技フォーラムの活動を開始されていました。宮崎県外科医会も若手外科医を育てることを大きな目標にしていますので、宮崎県の外科の発展のために努力して行きたいと思いました。皆様のご参加有難う御座いました。

次回は、2023310日に冬期講演会の予定でしたが、3月10・11日に九州外科学会(会長 七島篤志先生)、九州小児外科学会(会長 中目和彦先生)、九州内分泌外科学会(会長 河野文彰先生)がシーガイアで開催されることから、3月17日(金曜日)に変更となりました。冬期講演会は会員発表となっています。熟練外科医から若手外科医へは、古賀総合病院の谷口正次先生にお願いしておりますので、皆様のご参加宜しくお願いいたします。