宮崎県外科医会冬期講演会報告

2023317日 宮崎県外科医会会長 白尾一定

2023317日(金曜日)宮崎県外科医会冬期講演会が現地とWebにて開催されました。現地参加が30名で、Web12名参加されました。WebZoomでの案内でしたが、参加出来ない先生方には、大変ご迷惑をおかけしました。原因として、業者がテストで立ち上げたZoomをそのまま本番として使用していたことでした。今後は起こらないようにお願いしました。今回の講演会は、多くの先生に現地に参加して頂き、久しぶりに、マスク無しでの発表で新鮮に感じました。社保指導は、むつみ苑の下薗孝司先生で、内容として、詳記は手術記録をそのまま記載するのでは無く、要点を簡潔に記載する。CRP測定は感染症病名が必要、外来での軟膏の適応病名を確認する。疑い病名での治療は認められない。古い病名のチェックが必要。PPIの使用期間の確認等を説明して頂きました。一般演題は10演題で、幅広い領域で稀な疾患の発表もあり、活発な議論が行われました。座長の先生方有難う御座いました。「熟練外科医から若手外科医へ」は、古賀総合病院外科顧問の谷口正次先生にご講演頂きました。外科医として43年間を振り返って、キャリアプランニングとして理念とビジョンをしっかりと意識すること。「目の前の患者さんに最善の治療を提供することを最優先する」。卒後年数毎に短期目標と中期目標を決めて、専門医や技術認定医、指導医等を取得していく。手術で治る患者はきちんと手術で治す。長期的なQOLを大切にする。ミクロ(顕微鏡)をイメージした手術計画、ミクロからマクロ、マクロから画像診断へ繋げる。腹腔鏡手術は、合併症を起こさない準備が必要、安全>根治性>無輸血>低侵襲、10年後に批判されない手術が必要、標準化の先の個別化治療を目標にする。など若手外科医への多くの提言を頂きました。これからも宮崎の外科発展の為にご尽力をお願いします。宮崎県外科医会HPに内容を記載しますのでご覧下さい。次回の会員発表は夏期講演会です。今後とも宜しくお願いします。