2024年3月15日 宮崎県外科医会冬期講演会報告

宮崎県外科医会会長 白尾一定

2024年3月15日金曜日に宮崎県医師会館において、宮崎県外科医会冬期講演会を、現地およびWebにて開催しました。現地43名、Web 20名で合計63名の参加で、現地参加が多かったです。進行は副会長の宮本耕司先生でした。社保指導を下園孝司先生に行って頂きました。疑い病名での治療は保険上認められない。確定病名の診断日の重要性、救急管理加算1・2について、超音波診断で腹部、泌尿器、その他などの分類に注意。処方で適宜増減は2倍量まで、腫瘍マーカーは診断まで1回、外来での軟膏等の病名の確認、CRP検査の病名漏れ、膵管ステント時の胆道ステントの請求不可などを説明して頂きました。一般演題は、13題出して頂きました。一般演題の座長は、県立宮崎病院の日高秀樹先生、宮崎大学の市原明子先生、古賀総合病院の古賀倫太郎先生、潤和会記念病院の樋口茂樹先生でした。幅広い示唆に富んだ発表が多く、質問も活発に行われました。「熟練外科医から若手外科医へ」は、潤和会記念病院名誉院長の岩村威志先生でした。医学は化学である。外科医である前に医師である。医師であるまえに“ひと”である。“ひと”との出会いを大切にする。研究(膵癌培養、留学等)と臨床の歴史、鏡視下手術と安全な手術特に切離と剥離、狭窄をきたさない吻合を心掛ける。患者の生きた背景も大切で、患者家族と目標を一緒にする。医療訴訟時のカルテ記載の大切さ等をご講演して頂きました。「熟練外科医から若手外科医へ」の内容は、宮崎県外科医会HPに動画を配信します。夜遅くまでの講演会でしたが、皆様最後まで会場で清聴されていました。宮崎県外科医かは日本臨床外科学会の宮崎支部会としても活動しています。2026年11月26~28日に宮崎大学の七島篤志先生が宮崎市・シーガイヤコンベンションセンターにて第88回日本臨床外科学会学術集会を開催されます。皆様のご協力宜しくお願いします。