2025年7月12日 宮崎県外科医会理事会・総会報告

宮崎県外科医会会長 白尾一定

2025年7月12日宮崎県外科医会全理事会および総会を宮崎県医師会館にて、現地およびWebにて開催しました。参加者は理事会10名、総会9名(書面議決58名)でした。理事会では、日本臨床外科学会国内外科研修候補に、宮崎大学外科学講座原大介先生のがん研有明病院への研修を推薦する。第87回日本臨床外科学会の座長推薦は、宮崎大学より4名、県立宮崎病院より1名を推薦することを報告しました。8月1日の夏期講演会には15題の演題があり、その中の9名から若手奨励賞を推薦することになりました。座長は、潤和会記念病院(ヘルニア)、県立宮崎病院(胃・大腸)、古賀総合病院(肝・胆・膵)、宮崎大学病院(心・肺・その他)より推薦して頂きます。多くの演題を出して頂き有難う御座いました。宮崎大学の武野先生より、消化器外科緊急手術輪番制についての発言がありました。待機手術、麻酔科の問題、働き方改革など多くの問題があるが、外科医の高齢化や若手外科医の不足で、今後消化器外科緊急手術が可能な施設が減少することが予測される。麻酔科医不足で、今でも外科が麻酔で対応している。消化器緊急手術を二次医療圏で対応できない地区もあるなどの意見が聞かれました。宮崎県外科医会で何が出来るかを含めて今後検討することになりました。

引き続いて総会を開催しました。会長挨拶として、2024年の診療報酬改定後全国の病院経営が難しく、6病院団体の調査では、経常収支の赤字の病院が50.8%から61.2%に増加したこと、2025年6月19日の読売新聞社説では、外科不足が取り上げられ、外科医離れを食い止めるために広島大学では、医学部を卒業して研修を終えた後、外科を専門に選んだ若手外科医の給与を3割アップさせたこと、今後手術出来ない状況をまねかぬように診療報酬改定の見直しについても言及していることなどを話しました。総会では、令和6年度決算が可決されました。令和6年度の事業報告、令和7年度の事業計画・予算について報告されました。皆様のご協力有難う御座いました。2026年11月26日~28日第88回日本臨床外科学会が宮崎大学外科学の七島教授が会長にて開催されます。宮崎支部会としても全面的に協力していきますので、会員の皆様のご協力宜しくお願いします。