【講演動画】増田好治 先生「熟練外科医から若手外科医へ」

先ずは本会が盛大に開かれていることにお祝いを申し上げます。
本会発足からはや20年位経ったようですが、本会の価値を高めて来た歴代の会長及び幹部の先生方の努力に敬意を払います。
私も外科を志し、鹿児島大学第1外科に入局して依頼56年経ちました。
その頃の外科は全身麻酔の発達のおかげでいろんな手術が一挙に出来るようになり全国の学会の発表では、こんな手術やあんな手術という手術症例の成功例、失敗例の発表が花盛りでした。
その中に参加出来る為には、手術の基礎的なテクニックつまりメスの使い方やハサミの使い方、糸結び、手術時の手の動かし方などこまかい所まで先輩の厳しいチェックを受けながら研鑽を積みました。
その後、外科分野も医療器具の分野つまり内視鏡の発達に伴い内視鏡併用や内視鏡のみの手術や細いファイバーのみの手術など機器の進歩とともに先生方の修練の仕方も変わってきたことでしょう。
皆さん方の対論を聞いていて、皆さんが何を悩み、何に胸を踊らせて取り組んでいるのか見聞きするのも楽しみの一つとなりましたが、いつの時代にも悩みを尽きないものなのです。現在のように分子レベルの医学のあり方を思うときは、目指す前途は益々遠く高くなっていくように感じられるでしょうが、どうか皆さんそれに向かってめげたり、へこんだりせず頑張って楽しい明日を迎えるように励んで頂きたいと念じて私の話しを終わらせて頂きます。
御静聴ありがとうございました。