第6回次世代の臨床外科医のための特別セミナーに参加して
平成30年2月3日から4日にかけて、第6回次世代の臨床外科医のための特別セミナーに参加させていただきました。参加したのは、研修医の先生から、だいたい10年目くらいまでといった印象でした。
初日は、外科医で参議院議員、かつ弁護士でもある慶応大学の古川先生による医療経済のお話と、子育てをしつつ東大病院消化器外科の准教授として活躍されている野村先生のご講演でした。女性外科医として、母としていかに働くかということで、今回のセミナーのメインのお話しでした。午後からは肺癌、胃癌、大腸癌、肝癌の手術ビデオのセッションで、それぞれの分野で若手の先生がビデオを提出し、それにコメントいただくという形式でした。ビデオを出している先生方が自分とあまり変わらない経験年数の方ばかりで、非常に刺激になりました。2日目は「私が理想とする外科医」というテーマで3人の先生方の講演で、各々の先生方のこれまでの歩みから、我々若手へのアドバイスといった内容でした。
2日間かなりの過密日程で、どの講演もとても興味深かったのですが、最も心に残ったのは、1日目の夜に開かれた懇親会で、良い感じに出来上がった日本大学の高山忠利先生が、手術が上手になるためには、ということで仰られた「とにかく数だ」という一言でした。センスの有無よりも、まずは経験をしないことには上手にはならないということで、なかなか手術手技の習得がうまくいかない自分にとっては、とても響いた言葉でした。また、普段交流することのない全国の外科医の先生方とお話しすることも出来、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
今回のセミナーへ参加させていただき、宮崎県外科医会の先生方には心よりお礼申し上げます。今回学んだことを生かして日々の診療を頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。